恋愛は、例えば自給自足で野菜を育てるようなものだと思います。
自分で土を育て、種を選んで撒く…。水やりは欠かさず、でも水をあげすぎてもだめ。いつも、お天気かげんや、土、苗の様子を観察しながら、ちゃんと育ってくれるか心配しながら待つわけです。
雑草抜きはもちろん、よけいな葉や枯れた花を摘み、害虫の駆除や鳥から苗や実を守る工夫もしなくてはいけないし、毎日毎日気を抜くときがありません。苦労して育てて実がなっても安心してもいられません。
収穫する前に、昔は(今も?)スイカ泥棒やかぼちゃ泥棒だとかがいて、朝、畑に行ったら一番良いのが無くなっていた…なんてことも。兼業農家の叔母のうちの畑でもよく被害に遭っていましたっけ。
この人!って思う恋の対象を見つけたら、気持ちや気合を込めてこの想いを遂げたい…と、初めのうちはせっせと水やりに励むはず。雑草や害虫は、ライバルやさまざまな恋の障害です。それも追い払って、やっと両思いになれて幸せ、安心しきっていたら、彼に浮気されたり、誰かに横恋慕されて、あっという間にかっさらわれたり…。「な〜に、これ!?」なんて悲しい、悔しい展開になる可能性もなきにしもあらずです。
…最終的な2人の“結末”がどうなるかなんて誰にもわからないけれど、恋愛は「自分の手でこつこつ育て続ける」気持ちがないと結実できないものだと思います。
暑い夏の日、寒い冬の日、雨の日、風の日…いつでも水を欠かさず、草取りに精を出し、肥料にまで気を配ってこそ、美味しくて栄養たっぷりの野菜が収穫できるわけで、それは恋愛の成長と良く似ています。野菜だけでなく花や緑、猫や犬も…生あるものをちゃんと育てることと恋愛を成就させることは、同じステージにあるような気がします。
自分の思い通りに育てようとしても、ちゃんと育つための決まりや約束ごとがありますが、何より、日々その対象の観察を怠らないことが重要。「今、水が欲しいの?暑いの?寒いの?」と何を望んでいるかきちんと測って、丈夫に美味しく育てなくては。即効で害虫駆除剤を使えば虫はつかなくなるし、除草剤で雑草はすぐに枯れるかもしれないけれど、替わりにその野菜が美味しく栄養たっぷりに育つかどうかは疑問です。
あなたが自分で選んだ、種の育ち具合はいかがですか?ていねいな心配り忘れていませんか?手を抜いたり、早く大きくなれと焦ったり、よもや手入れを怠って枯らしていたりはしていませんよね?
自然に育つために、ある程度の時間が必要。でも、いたずらに待っているだけで何もしなくては育つ物も育たない…。手をかけ、心をかけて美味しい実をつけてもらいましょう。
あっ、でも、育てる前に、どんな種を育てたいか…その見極めをしなくては。それが一番大切なことかも知れません。
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